Step2 経営の基礎を学ぶ

今すぐできるコスト削減チェックリスト

コスト削減は「ムダを見つける」ことから

コスト削減というと、「人を減らす」「品質を落とす」といったネガティブなイメージを持つ方がいます。しかし、本当のコスト削減とは「ムダな支出を見つけて、必要なところに集中させる」ことです。

多くの中小企業では、惰性で続けている支出が驚くほどあります。一つ一つは小さな金額でも、年間で積み上げると数十万円〜数百万円になることも珍しくありません。

以下のチェックリスト10項目を順番に確認してみてください。すべてを一度にやる必要はありません。まずはできるところから手をつけましょう。

コスト削減チェックリスト 10項目

  1. 固定費の見直し
    家賃、リース料、駐車場代など、毎月自動的に出ていく費用を一覧にしてください。「本当に今の広さが必要か」「リース契約の更新時期はいつか」を確認し、交渉や移転の余地がないかを検討します。
  2. サブスクリプションの整理
    クラウドサービス、ソフトウェア、業界団体の年会費など、定期課金されているものをすべてリストアップします。使っていないサービスや、無料プランで十分なものがないかチェックしましょう。
  3. 仕入先の再交渉
    長年同じ仕入先から同じ条件で仕入れていませんか。相見積もりを取るだけでも、価格が下がることがあります。支払い条件(サイトの延長)の交渉もキャッシュフロー改善に効果的です。
  4. 電力プランの見直し
    電力自由化により、法人向けの電力プランは多様化しています。現在の契約を見直すだけで、月額数千円〜数万円の削減が可能な場合があります。比較サイトで複数社の見積もりを取りましょう。
  5. ペーパーレス化の推進
    印刷コスト(用紙代・トナー代・複合機リース料)は、意外と大きな出費です。請求書の電子化、社内文書のクラウド共有に切り替えることで、印刷量を大幅に削減できます。
  6. テレワーク・リモートワークの活用
    業務の一部をリモートワークに切り替えることで、オフィススペースの縮小、通勤手当の削減、光熱費の節約につながります。全面導入が難しくても、週1〜2日から始めてみる価値があります。
  7. 保険の見直し
    法人保険は一度加入すると見直しを忘れがちです。事業規模や従業員数が変わっているなら、補償内容と保険料が適正かどうかを保険代理店に相談してみましょう。
  8. 税理士・専門家への相談
    節税対策や各種控除の活用は、専門家のアドバイスで大きく変わります。顧問税理士がいる場合は「今使える節税策はないか」を積極的に聞いてみてください。顧問契約自体の費用対効果の検証も大切です。
  9. ITツールの統合
    似たような機能を持つツールを複数契約していませんか。チャットツール、プロジェクト管理ツール、ファイル共有ツールなどを一つのプラットフォームに統合することで、ライセンス費用と学習コストを削減できます。
  10. 外注の内製化検討
    定期的に発生する外注業務(デザイン、Web更新、データ入力など)について、内製化した場合のコストと比較してみましょう。ただし、品質やスピードが落ちるなら無理に内製化する必要はありません。コストだけでなく総合的に判断することが大切です。

まずは3つだけ実行してみてください

10項目すべてに取り組む必要はありません。上のリストを見て「これならすぐできそう」と感じたものを3つ選んで、今週中にアクションを起こしましょう。小さな改善の積み重ねが、年間で大きな差を生みます。

まとめ

コスト削減の本質は、「ムダを省いて、価値あるところにお金を使う」ことです。

  • まずは現在の支出を一覧にして、全体像を把握する
  • 惰性で続けている契約やサービスがないかチェックする
  • 一度にすべてをやろうとせず、3つだけ選んで着手する
  • 削減したコストは、売上アップや従業員への投資に回す

「経費を削る」のではなく「経営資源を最適化する」という視点で取り組んでみてください。

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