ビジネスをしていると、「あれもやらなきゃ」「これもやらなきゃ」と、やるべきことが無限に出てきます。SNS更新、ブログ執筆、メルマガ配信、商品開発、集客、顧客対応……。やること探せば本当にキリがありません。
でも、そうやって手を広げれば広げるほど、どれも中途半端になって、結局前に進んでいないという状態に陥りがちです。
そんなときに須崎が出会った1冊が、今日ご紹介する本です。「一点集中こそが成功の近道だ」ということを、強烈に実感させてくれました。
この記事でわかること
・「ワン・シング」がどんな本なのか
・一点集中がビジネスにもたらす驚きの効果
・「やることを絞る」ための具体的な考え方
「ワン・シング 一点集中がもたらす驚きの効果」とは
今回ご紹介するのは、ゲアリー・ケラー著「ワン・シング 一点集中がもたらす驚きの効果」です。
原題は「The ONE Thing」。アメリカで2013年に出版され、世界的なベストセラーになった1冊です。日本語版は2014年に発売され、ビジネス書として大きな話題になりました。
この本の帯のコピーがとにかく強烈です。
「やるべき仕事(こと)は、1つだけ!」
もうこの一言に尽きます。著者のゲアリー・ケラーは、アメリカ最大級の不動産フランチャイズ「ケラー・ウィリアムズ・リアルティ」の創業者。ビジネスの第一線で成果を上げ続けてきた人だからこそ、この言葉に重みがあります。
なぜ「あれもこれも」は失敗するのか
本書で語られるポイントの1つが、「成功の嘘」という概念です。世の中で「正しい」と思い込まれていることが、実は成功を妨げている、と著者は指摘します。
成功を妨げる6つの嘘
1. すべてのことが等しく大事
実際には、成果の大部分はごく少数の重要なことから生まれます。パレートの法則(80対20の法則)でも言われる通り、20%の行動が80%の成果を生むのです。
2. マルチタスクは効率的
複数のタスクを同時にこなすと、実は脳への負荷が増え、1つ1つの質が下がります。切り替えのたびに集中力のロスが発生しているのです。
3. 規律正しい生活が必要
必要なのは「すべてに規律を持つこと」ではなく、「正しい習慣を1つずつ身につけること」だと本書は説きます。
4. 意志の力はいつでも使える
意志力は有限のリソースです。もっとも重要なことを1日の早い時間に取り組むべきだと、著者は強調しています。
5. バランスのとれた生活が大事
完璧なバランスを求めると、すべてが中途半端になります。むしろ意図的に「偏る」ことが突出した成果を生むのです。
6. 大きいことは悪い
大きく考えることを恐れてはいけません。目標を大きく持ち、そのために1つに集中することが本書のメッセージです。
「今、自分にとっての1つのこと」を見つける質問
本書の核心は、たった1つの質問に集約されています。
「自分にとっての"1つのこと"は何か?
それをやることで、他のすべてがもっと簡単になるか、不要になるものは何か?」
この質問を自分に投げかけることで、本当にやるべきことが見えてくると著者は言います。
須崎自身も、この問いに何度も立ち返っています。ビジネスをしていると、つい「あの集客法も試したい」「このツールも導入したい」と思ってしまいがちです。でもそのたびに、この質問を自分に問いかけると、「今、本当に集中すべきこと」がクリアになります。
メニューを絞ることのメリット
ビジネスにおいても、この「1つに絞る」考え方は非常に有効です。
たとえば、須崎がよくお伝えしている「メニューは1つでOK」という考え方。商品やサービスのメニューを少なくすると、こんなメリットがあります。
1. やることが集中される
メニューが少ない分、1つの商品・サービスの質を高めることに全力を注げます。
2. お客様が迷わない
選択肢が多すぎると、人は逆に選べなくなります(ジャムの法則)。シンプルな選択肢が購買を後押しします。
3. 専門性が際立つ
「あれもできます、これもできます」より、「これ1つに特化しています」のほうが、プロフェッショナルとして信頼されます。
4. マーケティングが楽になる
メッセージがブレなくなり、集客からセールスまで一本の軸で設計できます。
こんな方にこそ読んでほしい
この本は、特に以下のような方に強くおすすめします。
・やることが多すぎて、何から手をつけていいか分からない方
・色々なことに振り回されて、毎日忙しいのに前に進んでいない方
・ビジネスの方向性に迷っている方
・「もっと頑張らなきゃ」と自分を追い込んでしまう方
読み終わった後、「ああ、須崎はこれに集中しよう」と、自分の中の優先順位がスッと整理される感覚がありました。忙しさに追われている方ほど、立ち止まって読んでほしい1冊です。
よくある質問(FAQ)
Q. 「1つのこと」に集中するとは、他のことを全部やめるということですか?
いいえ、すべてを放棄するという意味ではありません。本書が伝えているのは、「今、最も重要な1つに優先的に時間とエネルギーを注ぐ」ということです。その1つを達成することで、他の課題も連鎖的に解決しやすくなる、という考え方です。
Q. ビジネス初心者でも参考になりますか?
はい、むしろ初心者の方にこそ読んでいただきたい本です。ビジネスを始めたばかりの頃は、情報が多すぎてあれこれ手を出しがちです。この本を読むことで「今やるべきこと」を1つに定めて、ブレない軸を持つことができます。
Q. 具体的なビジネスのノウハウが書かれている本ですか?
具体的な戦術やテクニックの本ではなく、「考え方」を変えてくれる本です。マーケティング手法やセールステクニックではなく、成果を上げるための根本的な思考法が語られています。だからこそ、どんな業種・職種の方にも応用が効きます。
まとめ
「ワン・シング 一点集中がもたらす驚きの効果」(ゲアリー・ケラー著)は、「あれもこれも」から脱却し、本当に重要なことに集中する勇気をくれる1冊です。
ビジネスでもプライベートでも、限られた時間とエネルギーをどこに注ぐかで結果は大きく変わります。この本を読んだ後は、「やること」だけでなく「やらないこと」を決める力が身につくはずです。
この記事のポイントまとめ
・「ワン・シング」は「やるべきことは1つだけ」というシンプルかつ強力なメッセージの本
・マルチタスクは効率が悪く、一点集中のほうが成果が出る
・「今の自分にとっての1つのことは何か?」を問い続けることが大切
・メニューや商品を絞ることで、ビジネスの専門性と効率が高まる
・忙しいのに前に進んでいない方にこそ読んでほしい名著
