AIクローンを「育てる」方法｜精度を上げるフィードバック術

あいちゃん

AIクローン作ったんですけど、なんか微妙に自分っぽくないんですよね…

須崎

あー、それ「育てる」ステップを飛ばしてますね。AIクローンは作って終わりじゃなくて、育てていくものなんです。

あいちゃん

育てる？ペットみたいですね。

須崎

そうそう、まさにペットを育てるイメージ。最初は言うこと聞かないけど、繰り返し教えていくと「らしさ」が出てくる。

あいちゃん

どうやって育てるんですか？

AIクローンを作っただけで満足していませんか？

実は、AIクローンは「作る」より「育てる」方が圧倒的に大事です。

作っただけのAIクローンは、まだ「あなたの分身」ではありません。あなたの考え方、口調、価値観を繰り返し教え込んでいくことで、初めて本物の分身になります。

この記事では、AIクローンを育てる具体的な方法を解説します。

なぜAIクローンを「育てる」必要があるのか

あいちゃん

最初に設定したら、もう完成じゃないんですか？

須崎

最初の設定は「基礎」なんです。そこから実際に使いながら「こういう時はこう言って」「この表現は違う」ってフィードバックしていく。そうすると精度がどんどん上がる。

AIクローンを作った直後は、以下の問題が起きがちです：

口調がなんとなく自分っぽくない
使う言葉が堅すぎる/軽すぎる
自分が絶対言わない表現が出てくる
価値観がずれた回答をする

これは設定が悪いわけではありません。AIがまだあなたのことを十分に理解していないだけです。

AIクローンを育てるメリット

出力の精度が上がり、修正が減る
あなたらしい表現が自動で出てくる
価値観に沿った回答ができるようになる
任せられる範囲が広がる

AIクローンを育てる3つのステップ

AIクローンを育てる3ステップ

STEP1：出力を「採点」する

AIクローンが出力したものを、まず採点します。

100点満点で考えて：

90点以上：そのまま使える
70〜89点：少し修正すれば使える
50〜69点：大幅に修正が必要
50点未満：作り直し

最初は50〜70点くらいが普通です。でも育てていくと、90点以上が当たり前になります。

STEP2：具体的にフィードバックする

「なんか違う」ではなく、具体的に何が違うかを伝えます。

悪いフィードバック例

「もっと自分らしくして」
「なんか堅いんだよね」
「イマイチ」

良いフィードバック例

「『〜ですよね』は使わない。『〜っすよね』に変えて」
「冒頭で結論を言うスタイルにして」
「『重要』より『めちゃ大事』を使う」
「絵文字は最後に1つだけ」

具体的であればあるほど、AIは学習しやすくなります。

STEP3：良い出力を「お手本」として保存

90点以上の出力が出たら、それを保存しておきます。

次回から「このお手本のように書いて」と指示すれば、同じクオリティの出力が出やすくなります。


以下は私のメルマガの例です。
この口調と構成を参考にして、新しいメルマガを書いてください。

【お手本】
（良い出力をそのまま貼り付け）

【今回のテーマ】
AIクローンの育て方

精度を上げるプロンプト設計のコツ

あいちゃん

フィードバックするたびに同じことを言うのが面倒なんですけど…

須崎

それは「プロジェクト設定」に書いておけばいいんです。毎回言わなくても、最初から反映される。

プロジェクト設定に追加すべき項目

繰り返し指摘することは、プロジェクト設定（CLAUDE.md）に追加しておきます：


## 文体ルール
- 「〜です」「〜ます」は使う
- 「〜ですよね」は使わない
- 「！」は1文に1つまで
- 絵文字は文末に1つだけOK

## 禁止表現
- 「いかがでしたか？」
- 「〜してみてはいかがでしょうか」
- 「素晴らしい」「感動しました」

## 好む表現
- 「めちゃくちゃ」「超」「マジで」
- 「ぶっちゃけ」「正直なところ」
- 「30点でGO！」