リザスト vs UTAGE: 機能と選び方完全ガイド

リザストの「フリーミアムモデル」の強み

無料版でもステップメールと予約管理が使えるので、「これから起業する人」「まだ売上が安定しない人」に最適です。まず無料で使って、売上が上がってきたら有料版に移行する、というスモールスタートが可能です。

UTAGEの「高額単一プラン」の戦略

月額21,670円は一見高額ですが、MyASP、Lステップ、Teachableといった複数のツール群を個別に契約すれば月額2万円を容易に超えるため、「あれこれ契約するより、UTAGE一つで済むから結果的に安い」という価値提供です。

UTAGEの圧倒的な強み

非常に強力な会員サイト構築機能を備えています。これは、KajabiやTeachableといった海外の主要なオンラインコースプラットフォームの機能を、自システム内に完全に取り込んだものです。

• 決済機能と連動し、購入者に自動でアカウントを発行
• 動画のアップロード・配信機能も内包
• デジタルコンテンツやオンラインスクールの販売・提供を完全に自動化

これは、「情報コンテンツ販売」をビジネスの主軸に据える事業者にとって決定的な強みとなります。

• 「初回金額設定」が反映されない（例：初回0円、次月から月額）
• 「締め日の設定」が反映されない
• 初回決済日が、設定に関わらずそのまま翌月以降の決済日となる

結論

UTAGEは「高額商品・コンテンツ販売」の安定運用を優先し、リザストは「単発の予約」や「シンプルな月謝（PayPal）」には強いが、Stripeを使った複雑なサブスクリプションビジネスには対応しきれていません。

「サービス提供者（あなた自身）」がビジネスの中心

顧客との「継続的な信頼関係」を構築・管理することに最適化されたプラットフォームです。

• Stripeを使った複雑なサブスクリプション（例：初月無料）を組むのには不向き
• 決済はPayPalか、Stripeの単純な月額課金が中心
• デザイン性の高いセールスファネルの構築はUTAGEに劣る

「仕組み（ファネル）」がビジネスの中心

「販売の自動化と最大化」を追求することに最適化されたプラットフォームです。

• PayPalが利用できない（Stripeまたは国内決済代行サービスの利用が前提）
• LINE機能はLステップに劣る（特に1:1チャットの操作性）
• 多機能ゆえに設定が複雑（導入には学習コスト、または外注コストを見込む）

実際にクライアントさんの売上レポートを見ると、

LP→メルマガ→LINEリマインド→ウェビナー→決済

というフルファネルを”管理画面一つ”で回せるのが鬼ラクなんです。設定に慣れれば”1ファネル＝半日”で組めるので、ABテストも高速化します。

読者数、商品数、ファネル数がほぼ無制限なので、広告をガンガン回してリストを拡大しても、システムの上限を気にする必要がないんですよ。

とはいえ
LP作成・タグ設計・ステップシナリオは”細部が9割”です。「時間より精度を優先したい！」という方は UTAGE構築代行 をどうぞ。実案件ベースで最適構成をご提案します（DMかフォームからお気軽に）。

ユーザー評価：功罪相半ばする評価

良い評判：

• 「オールインワン」であることへの絶賛
• 「コストパフォーマンス最強」
• LPテンプレートがスタイリッシュですぐに使える

懸念点：

• 「設定が難しい」「ややこしい」（マーケティングツール未経験者には難易度高）
• 2021年リリースの新しいツールで「値段の割にはサービスが安定していないのが不安材料」との声もあり

UTAGEの「不安定さ」や「難しさ」は、その「オールインワン」という強みの裏返し（トレードオフ）です。導入には、ある程度のITリテラシー、または設定を学ぶための学習コストを支払う覚悟が必要です。

最終提言

本レポートで明らかにしたように、リザストとUTAGEは、同じ「オールインワン」を謳いながら、その実態は「予約管理システム」と「ファネル自動化システム」という、全く異なる中核思想を持ったツールです。

あなたのビジネスが「人（サービス）」を中心に回っており、信頼関係を軸にスモールスタートしたいなら、リザストを選定すべきです。

あなたのビジネスが「商品（コンテンツ）」を中心に回っており、自動化を軸にスケールさせたいなら、UTAGEを選定すべきです。

ツールにビジネスを合わせるのではなく、自社の戦略と事業フェーズにツールを適合させること。それが、MarTech投資を成功させる唯一の鍵です。